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〔1056〕XREA/CORESERVER で最新 ImageMagick と Imagick Hidemi Oya (10/07/23 22:28)
〔1057〕XREA/CORESERVER に ImageMagick をインスト... Hidemi Oya (10/07/23 23:33)
〔1058〕XREA/CORESERVER に Imagick をインストール Hidemi Oya (10/07/24 0:33)
〔1059〕XREA/CORESERVER で Imagick を使う Hidemi Oya (10/07/24 1:42)
〔1060〕最新版 ImageMagick と Imagick で画像縮小... Hidemi Oya (10/07/24 3:08)

〔1056〕XREA/CORESERVER で最新 ImageMagick と ...
 Hidemi Oya WEB  (10/07/23 22:28)

引用なし
    ImageMagick は、JPEG, GIF, PNG, TIFF などの汎用ビットマップ形式は言うに及ばず、PSD などアプリケーション固有のビットマップ形式、MPEG などの動画形式、WMF などのベクター形式にも対応した画像処理ライブラリです。機能も豊富で、本格的なフォトレタッチソフトを作れるほどです。
 コマンド処理も可能ですが、Magick++, PerlMagick, MagickWand でそれぞれ C++, perl, PHP から API の呼び出しが可能で(その他いろいろな言語処理系にも対応しています)、perl や PHP と組み合わせれば、画像処理ウェブアプリが簡単に作れます。

対応フォーマット: http://www.imagemagick.org/script/formats.php?ImageMagick=6fp3ds4u7f512mpfu6t5kpqqk4

 XREA/CORESERVER には最初から ImageMagick と PerlMagick がインストールされていますが、バージョンが 6.2.9 と古く(対応フォーマットや機能が少ない)、PHP から使用する上で便利な PECL の Imagick クラスもインストールされていません。しかも、サポートが悪く(格安な代わりに自分で対応しろということで^^;)、要望してもなかなかインストールしてもらえないのが実情です。
 そこで、XREA/CORESERVER で最新版 ImageMagick と Imagick を使う方法を紹介します。

2015.01.08 追記
2014 年の Apache/PHP バージョンアップ後の XREA/CORESERVER で Imagick を使う方法は、新ブログの記事をご覧ください。
http://www.o-ya.net/modules/d3blog/details.php?bid=62

〔1057〕XREA/CORESERVER に ImageMagick をインス...
 Hidemi Oya WEB  (10/07/23 23:33)

引用なし
    ImageMagick の公式サイトではバイナリも配布されていますが、Linux ディストリビューション用は CentOS のみで、XREA/CORESERVER で使用されている SuSE 用の RPM はありません。が、XREA/CORESERVER では SSH で GNU C が使えるため、ソースコードからのインストールが可能です。
 ただし、標準ディレクトリへのインストールは管理者権限が必要なため、
http://www.imagemagick.org/script/install-source.php#unix
のページの方法ではインストールできません。ユーザディレクトリにインストールするためには、
http://www.imagemagick.org/script/advanced-unix-installation.php
のページを参考にしてください。

 まずは、PuTTY などの SSH 対応端末ソフトで、SSH にログオンします。XREA/CORESERVER の SSH に初めてログオンする方、以前にログオンしてから 30 日以上経過している方は、まず XREA/CORESERVER のコントロールパネル(管理画面)のホスト情報登録で「SSH登録」を実行します。SSH 登録後数分経過すると、ログオンできるようになります。
 SSH にログオンしたら、下記のコマンドを実行して ImageMagick のソースコードをダウンロードします。
> ftp ftp://ftp.imagemagick.org/pub/ImageMagick/ImageMagick.tar.gz

 ダウンロードが完了したら、参考ページの手順に従って、ソースコードを解凍し、ディレクトリを移動します。
> tar xvfz ImageMagick.tar.gz
> cd ImageMagick-6.6.3-0

 次に、configure コマンドを実行しますが、インストールディレクトリをユーザディレクトリに変更する必要があるので、--prefix オプションが必須です。また、--disable-assert オプションを指定しておかないと、実行時に不要な警告が出てうっとうしいことがあります。
 さらに、標準では Quantum Depth が RGB 各 16bit の Q16 になっていますが、XREA/CORESERVER の CGI 実行時のリソース制限を考えると Q8 の方が良いので、--with-quantum-depth オプションも指定した方が良いでしょう。
 インストールディレクトリを /virtual/ユーザID/ImageMagick、Q8 でコンパイルする場合、下記のようになります。
> ./configure --prefix=$HOME/ImageMagick --disable-assert --with-quantum-depth=8

 ここまでできたら、あとは make コマンドでビルドとインストールを行います。
 ビルドは、単に
> make
を実行すれば OK です。ただし、C でコンパイル中(CC と表示される)に Killed と表示されてプロセスが強制終了されることがあるかもしれません。ビルドが終わったら、再度 make を実行して、CC が表示されなくなったことを確認してください。
 インストールは、
> make install
です。ここまで実行すれば、ImageMagick のインストールは完了です。

〔1058〕XREA/CORESERVER に Imagick をインストー...
 Hidemi Oya WEB  (10/07/24 0:33)

引用なし
    Imagick は、PHP から MagickWand API を呼び出す PECL ライブラリです。PEAR ライブラリならソースコードをユーザディレクトリに置くだけで使用できますが、PECL は C によるコンパイルが必要なので、ここでも SSH のお世話になります。

 インストールの方法は、下記サイトが参考になります。ただし、XREA/CORESERVER では標準で PEAR がインストールされているので、最初の PEAR のインストール部分は省略してかまいません。
http://d.hatena.ne.jp/flyaway/20080321/1206102937

 ということで、SSH にログオンしたら、参考サイトの手順に従って Imagick をダウンロードします。現在の最新安定版は 3.0.0 なので、下記のようになります。
> pecl bundle Imagick-3.0.0

 この後、
> cd imagick
> phpize
までは、参考サイトと同様に進めます。
 configure は、オプション無しだと標準インストールの ImageMagick 6.2.9 を使用するように構成してしまいます。[#1057] でインストールした最新版 ImageMagick を呼び出すようにするには、--with-imagick オプションが必須です。最新版 ImageMagick を /virtual/ユーザID/ImageMagick にインストールした場合は、下記のようになります。
> ./configure --with-imagick=$HOME/ImageMagick

 extension ディレクトリの作成や imagick.so のコピーも、環境変数 $HOME を使用すると指定が簡単です。/viutual/ユーザID を $HOME で置き換えることができます。
> mkdir $HOME/extension
> $ cp modules/imagick.so $HOME/extension/

〔1059〕XREA/CORESERVER で Imagick を使う
 Hidemi Oya WEB  (10/07/24 1:42)

引用なし
    ImageMagick と Imagick のインストールが完了しても、XREA/CORESERVER では残念ながら Apache モジュール版の PHP で Imagick のような拡張モジュールをロードすることはできません。Imagick を使用するためには、CGI 版の PHP を使用する必要があります。
 XREA/CORESERVER では、一般的に PHP5 がモジュール版、PHP4 が CGI 版になっていますが、.htaccess で PHP5 を CGI で走らせることも可能です。詳細は、下記をご覧ください。
http://sb.xrea.com/showthread.php?t=10744

 で、PHP5 で Imagick を使うには、Imagick をロードする PHP プログラムと同じディレクトリに、下記のような内容の .htaccess, php.ini ファイルを置くのが一番簡単です。extension_dir は、imagick.so ファイルを置いたディレクトリを指定してください。

---- .htaccess --------------------------------
AddHandler application/x-httpd-php5cgi .php
-----------------------------------------------

---- php.ini ----------------------------------
extension_dir = "/virtual/ユーザID/extension"
extension = imagick.so
-----------------------------------------------

〔1060〕最新版 ImageMagick と Imagick で画像縮...
 Hidemi Oya WEB  (10/07/24 3:08)

引用なし
    最新版 ImageMagick と Imagick をインストールしたのは、PDF を含めた各種画像をサムネイル化するウェブアプリを自宅サーバから CORESERVER に移行したかったからです。
 CORESERVER 版は、下記 URL でお使いいただけます。サムネイル画像に影をつけたり、PDF ファイルでは サムネイル化するページを指定することも可能です。ImageMagick のおかげで、この程度のことは朝飯前です。
http://thumbnailer.o-ya.net/

 だた、XREA/CORESERVER に標準インストールされている GhostScript がやや古いせいか、自宅サーバの同一システムに比べると、PDF ファイルを読み込めないケースがやや増えたような気がします。
 また、自宅サーバではデジタル一眼レフカメラの RAW ファイルもサムネイル化できますが、CRESERVER では RAW ファイルが読み込めません。今のところ原因不明なので、どうすれば RAW ファイルを扱えるようになるのかは皆目分かりません(^_^;)。

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